2019年のRECARO RACING TEAM発足に続き、2023年にはRECARO RALLY TEAMが始動しました。ラリー競技は、RECARO JAPANの原点であり、過去には日本国内における「レカロ カップ」の主催や全日本ラリーのシリーズスポンサーなども務めてきた。ラリーは、一般道の厳しい路面コンディションで長い距離を走りながら走行タイムを競う。そのためドライバーにとって、シートの性能はとても重要である。ドライビング技術のサポートはもちろん、安全・安心のための性能、そして身体に掛かる負担を軽減する"疲れにくい"シートであることがとても重要です。ゆえに長きにわたり、日本国内のラリー競技を牽引してきた不動のトップ3、奴田原選手、新井選手、勝田選手といったラリードライバーがRECAROシートにこだわり、RECAROシートを選び、使用し続けています。しかしながら、ここ数年、RECAROとラリー競技の関わり方がこの3人へのドライバーサポートのみとなっていたため、これからはこのRECARO RALLY TEAMを起点に日本国内ラリー競技を学び、この競技がもっと盛り上がるための活動を目指していきます。
RECARO RALLY TEAMが選択したマシンはTOYOTA Yaris(FF)。クラスは全日本ラリー選手権のJN5クラスです。1500cc以下の前輪駆動車が対象。ベースとしては、一般の方々が公道で使用する市販車のままですが、社外品のサスペンションや機械式LSDへの交換など競技車両としての変更に加えて、ロールゲージのみならずさまざまな安全装備が追加されています。本番の大会では、金曜日にレッキと言われるコース下見が行われ、土日の走行、そしてレース車両の整備は両日共に昼ごろに予定されるサービス時間(45分程度)のみというシンプルなタイムスケジュールです。基本的には、事前に整備されたレース車両を、ドライバーとコ・ドライバーのふたりが2日間かけて、決められたコースを完走する競技です。
選択したシートは、PRO RACER RMS。RMSは、サーキットユースとして開発したモデル(保安基準適合)。路面からのインフォーメンションがダイレクトで、クルマの挙動が驚くほど掴みやすいというのが最大の特徴。また、肩甲骨裏のホールド性能を高めて、ショルダーまわりのフォルムはやや大きくデザインされているので、ステアリング操作が窮屈にならないのもメリットです。
ラリーの場合、サーキットユースよりもドライビングポジションも角度を起こして使用することが多い。その場合には、腰椎部あたりに付属のパッドを追加するとより腰の動きがホールドされてフィット感が高まる。おしりだけは、路面からの強い入力に負けないよう好みに応じてクッションを追加するのも選択のひとつです。
チームは、ラリードライバーの奴田原選手と合同プロジェクトを企画。奴田原選手は、ドライビング技術の向上をめざすラリードライバーをサポートするスクール(NUTAHARA RALLY SCHOOL)を運営しています。スクールには、ベテランから若手までが幅広く参加。長年、国内ラリーの世界を牽引してきた奴田原選手から学ぶことができる貴重な経験です。一方で、難しいのが学んだドライビング技術を試す実戦の場の提供でした。そこでRECARO RALLY TEAMは、奴田原選手のNUTAHARA RALLY SCHOOLをサポートして若手ドライバーが世界を目指す、そのための実戦の場を提供することにしました。
モータースポーツで多くの人と出会い、多くのことを学び、モータースポーツが人を育て、クルマの未来をつくり、シートの未来をつくる。そう信じて活動しています。
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